かみ形成外科
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医療レーザー

レーザーとは

光はプリズムを通すと7色に分離します。これらの分離された色は波長と呼ばれます。この波長の同じものを機械を使用し、増幅させ、パワーを持たせたものをレーザー光と呼びます。レーザー光は色に対して吸収されます。又、補色関係にある色には特によく吸収されます。例えば赤いルビーレーザーはグリーン色に吸収されやすいということになります。黒い色はすべてのレーザー光が吸収されます。

この光の特性を利用し、アザ、シミの治療が行われるようになってきました。レーザーを利用した皮膚表面の色調の変化に対する治療の歴史はまだ45年くらいしかたっていませんが、化学の進歩とともに大きな発展をしました。

レーザー治療

レーザー光線と言うと魔法の光と思い、一発、光をあてただけで簡単にアザ、シミ、刺青がとれ、すぐ治療が完了するものと思われます。確かにそのようなこともあります。しかし、実際には異なります。レーザー光線を照射すると、その部分は多かれ少なかれやけどをします。やけどをした後は、赤くなったり水疱ができたり、じゅくじゅくしたりします。その後は赤くなります。赤みがある程度ひてくる3-6ヶ月後にアザやシミなどがうすくなります。うまくいけば1回で治療は終わります。色素が残っている場合には何回かレーザー照射をくり返すことがあります。太田母斑(目の周りにできたアザ)などは10回以上繰り返しレーザー照射します。

レーザー光線の治療のメリットは一度にかなり広い範囲のアザやシミを治療できる、治療後の痛みが少ない、入浴、シャワーが早めにできる、化粧もできる、治療後の生活の制約が少ないのが特徴です。

私達のクリニックにあるレーザー機器は以下の如くです。それぞれの特徴に合わせ機器を選びます

①ダイレーザー(色素レーザー)

赤い色に反応するレーザー光線です。血管腫(赤アザ)、毛細血管拡張症などに使用します。血管腫は平らな単純性血管腫が治療の対象ですが、繰り返しレーザー照射が必要となります。もり上がった血管腫は海綿状血管腫と言い、外科手術が必要です。

血管腫は単純性、海綿状血管腫ともに治療は難しく、繰り返しの治療が必要です。この色素レーザーは、血管腫には第一選択のレーザー光線です。

②ルビーレーザー

シミ、扁平母斑、太田母斑、刺青の除去等に利用されます。比較的強い力で皮膚表面を破壊します。皮膚の表面を破壊することにより、色素を除きます。しかし、皮膚の上皮化、創傷治癒は早く、3-7日間で上皮化します。レーザー後は一見きれいにシミが取れたと思っても、再び色素沈着をきたします。あたかもシミが再発したような印象を与えます。しかし、3-6ヶ月するとシミは完全に除去できないまでも、以前より薄くなります。又、うまくいけば、シミがほぼ完全に除去できることもあります。

太田母斑の場合は何回もレーザー照射する必要がありますが、最初の1,2回はレーザー照射しても色素が薄くなりません。かえって濃くなった印象を与えます。4回、5回と回数を重ねてくると、その治療効果がでてきます。

③YAGレーザー

シミ、アザ、刺青の除去に使用します。ほぼ、ルビーレーザーと似た性能がありますが、ルビーレーザーより深達性が高いようです。皮膚の深い部分まで治療できます。又、特に照射するスポット径が小さいため細かい部分への照射に向いています。

④CO2レーザー

一般にレーザーメスと言われているレーザーです。レーザー照射された部分が炭化、蒸発します。ホクロの除去によく使用されています。治療直後はへこんだ状態になります。上皮化に多少時間がかかりますが、ほぼ確実に色素を除去できます。ホクロで毛の生えている場合、毛穴がある部分は再発することがあります。その時には再びレーザーを照射することになります。

⑤ダイオードレーザー

レーザー光の発振源として、半導体を使用します。比較的弱いパワーのレーザーです。脱毛や皮膚の若返りに使用されます。