わきが・多汗症の治療
わきが・多汗症の治療には次のようなものがあります。
わきが・多汗症の治療
わき汗やわきの臭いに悩んでいる人は男女問わず意外と多いものですが、デリケートな問題なだけあって、なかなか人には相談しにくい問題です。そのため、自分1人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に暑い夏場は気温も上がり、わき汗の分泌も増えるため、わき下のシミや臭いが気になるという方が多くなります。制汗剤やパットを用いれば、ある程度わき汗を目立たせなくすることはできますが、それでは根本的な悩みの解決にはなりません。
ボトックス注射
汗が多いだけなら、ボトックス注射がいいでしょう。ボトックス注射は、わきの下の数ヶ所に注射することで汗を分泌するエクリン汗腺の活動を抑制し、汗の分泌を抑えることができます。汗を分泌する汗腺を取り除くわけではないので効果は6ヶ月~9ヶ月程度ですが、その間は汗の分泌を抑えることができます。傷跡は全くできません。
【こんなお悩みの方】
- 周囲の目が気になって人前には出たくない
- わき汗が気になり学業や仕事に集中できない
- 緊張したり、意識すると大量の汗がでる
- 洋服に汗染みができてしまう
- 汗のにおいを心配するあまり、人間関係がうまくいかない
- 常にタオルを持ち歩いたり、シャツを着替えたりする手間が大変
- 治療後、24時間は激しい運動、飲酒、長時間の入浴・サウナ、などの高温の場所は避けてください。
- 完治を目的とした治療方ではありません。再び症状が出始めたときには改めて治療を行います。
わきが切開法(汗腺除去)反転剪除法
反転剪除法(切開法)は、わきが治療の中で最も効果が高い治療のひとつです。わきの汗の量を減らすことができますし、臭いに対しても効果があります。幹線のほぼ95%くらいを除去できます。残った5%が手術後に汗が出たり臭いがすることがありますが、次第に少なくなってきます。まれに再手術をすることがあります。
治療は、医師が確認しながら確実にアポクリン腺を除去しますので、最も効果が高い治療法です。重度のわきがに対して効果の高い治療法と言えます。
- 手術の方法
- 手術は、わきの下を5cm程度切開し皮膚を薄く剥ぎ反転し、汗腺を直接除去していきます。全ての汗腺を除去することはできませんが、汗を出すエクリン腺は50~60%、臭いの原因となるアポクリン腺を80~90%除去することができますので、最も効果が高い治療法です。
汗腺除去後、縫合し剥離した皮膚がしっかり定着するようガーゼを当て包帯で圧迫します。 - 手術時間
- 90分ほど
- 手術後しばらく傷跡の治りが悪くなりますが、半年~1年経過すると目立たなくなってきます。手術後2週間を過ぎたら反対に手を上にあげてください。
- 手術後、3日間腕を上げないように心掛けてください。