かみ形成外科
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年齢による皮膚の変化

皮膚の変化

皮膚は人の一生の間に変化します。赤ちゃんの皮膚はとても柔らかくすべすべして、俗にいう餅肌です。外部からの刺激に対する保護機能は不十分な状態で、これは新生児や乳児の皮膚は脂肪層に富む半面、保護機能を担う表皮層がまだ薄いためです。このような状態を経て20歳前後までに皮膚は正常な状態を保てるようになります。正常な皮膚の状態を保てるピーク時期は24歳ぐらいまで続き、それを過ぎると肌の老化現象が徐々に始まります。 若者の皮膚は丈夫でしなやかですが、年をとるにつれ徐々に乾燥が進み皮膚は薄くなり、シワがくっきりと現れてきます。同様に皮下の脂肪層も薄く張りと弾力を失っていくのです。

①加齢による影響

年齢を重ねるごとに表皮層と真皮層が薄くなります。脂肪層も太ももと腹部以外ではかなり減少し、寒さに弱くなります。乾燥しがちになり、皮膚は弾力を失っていきます。 皮膚に分布する末梢神経の数が減るため、皮膚感覚が鈍くなります。汗腺や血管の数も同様に減少していき、外気温に対する反応性が低下します。 メラニン細胞の数も年とともに減っていくため、紫外線に対する防護力も低下します。加齢に伴うこうした変化により、皮膚は年とともに損傷を受けやすくなり、しかも受けた損傷から回復しにくくなっていきます。

②日焼け(紫外線)による影響

日光による損傷は皮膚にさまざまな変化をもたらします。一般には加齢によって起きると思われている変化の多くは、実際には太陽光線(紫外線)が直接の原因となって起きています。 太陽光線に含まれる紫外線に長年さらされると、皮膚にくっきりした深いシワや、色素が不規則に集まった茶色や赤みがかった色のシミが現れ、皮膚がザラザラしてきめが粗くなるなどの変化が起こります。 皮膚は、体を紫外線から守るバリアの役割を果たしています。紫外線(UV)は、肉眼では見えませんが皮膚に最も大きな影響を与えます。紫外線はその波長によって紫外線A波(UVA)、B波(UVB)、C波(UVC)に分類されています。 紫外線には体がビタミンDをつくり出すのを助ける働きがあるので、少量ならば有益です。が、紫外線を大量に浴びると遺伝物質であるDNAが破壊され、皮膚ガンの原因となる可能性があります。 UVAの方がUVBよりも体の深いところまで届きますが、紫外線が人体にもたらす悪影響の少なくとも4分の3はUVBによるものです。日焼けによる炎症、皮膚の早期老化、しわ、皮膚ガンなどはこのUVBが原因です。

では、直射日光を浴びなければ、紫外線の影響を受けないと思われがちですが、そういう訳でもありません。曇りの日でも快晴の50~60%、雨の日でも30%前後の紫外線を浴びているのです。曇りや雨の日でも意外と多くの紫外線に浴びていることになりますので油断できません。 日本での紫外線量のピークは春と秋で、4月から5月に掛けての梅雨入り前と、9月から10月に掛けての時期、真夏とほとんど変わらない量の紫外線が降り注いでいます。 また、3月から急速に紫外線量が増えるため、特に春先の外出は十分なUV対策を心掛けて下さい。

日常生活の中でも紫外線は浴びてしまいます。 生活紫外線(環境紫外線)といわれ、比較的弱い紫外線を毎日浴びることで、日々蓄積され慢性の日焼け状態になってしまうことです。最近、生活紫外線による皮膚の老化促進が注目されています。 洗濯物干し、外で子供を遊ばせる時、買い物など皮膚に変化を生じさせない程度の紫外線を毎日繰り返し浴びてしまうことで皮膚の老化を促進させてしまいます。

外出の際、日傘や帽子などで紫外線を避けるようにしましょう。また、紫外線はガラスを80%通過するといわれています。車や電車の中、家の中にも入ってきますので油断できません。 レジャーやスポーツはもちろん、日常生活においても無防備に素肌を露出せずUVケアをしっかり行って下さい。

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