子宮頸がん(しきゅうけいがん)の対策
20~30代の女性に多いといわれる癌です
子宮頸癌は、20代~30代の女性に多いといわれる癌です。
子宮癌には「子宮頸癌」と「子宮体癌」の2種類があります。
しかも日本では、1日に10人の割合で子宮頸癌で亡くなっています。 (※財団法人日本対がん協会)
子宮頸癌とは
子宮頸部(子宮の入り口付近)にできる癌のこと。
HPV(ヒトパピローマウィルス)による感染が原因です。
HPVは皮膚や粘膜に存在するありふれたウイルスで、100種類ほどあります。
そのうち15種類ほどが「発がん性HPV」と呼ばれています。
「発がん性HPV」は性交渉で感染
性交渉経験のある女性の約80%が、一生に一度は「発がん性HPV」に感染するといわれています。
でも「発がん性HPV」に感染しても、子宮頸癌になるのはごく一部です。 感染しても90%以上は体内から自然排除されるからなのです。
でも油断は禁物。
定期検診と早期発見がとっても重要になるのです。
対策は予防ワクチンで!
「発がん性HPV」のなかでもHPV16型・18型は特に子宮頸癌になりやすく、 20~30代の患者さんから高い頻度で見つかります。
その対策となるのが予防ワクチンの接種で、HPV16型・18型がほぼ100%防ぐことができます。
「サーバリックス」と「ガーダシル」
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんはヒトパピローマウィルス(HPV)に感染することで発症します。
そこで、がん予防のためにHPV感染を防ぐワクチンが開発されました。
2種類のワクチンから自由に選択できます
子宮頸がんワクチンは「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類から、ご希望のワクチンを選択できます。
どちらかのワクチンを接種すると、途中から他方のワクチンに変更することはできません。
半年間に3回接種します。
腕の筋肉に接種
子宮頸癌の予防ワクチンは半年間に3回接種します。
半年間で3回接種を
初回接種、初回接種から1ヶ月後、初回接種から6ヶ月後の合計3回の接種が必要です。 3回の接種で十分な効き目が得られます。
接種後に、注射した部分が腫れたり痛むことがありますが、 これは体内でウイルス感染し対して防御する仕組みが働くため。通常は数日間で治まります。
10代から接種しよう!
子宮頸癌は比較的若い女性に多くみられ、特に20~30代の女性で急増しています。 子宮頸癌は若い女性の妊娠や出産の可能性を脅かすもの。
でも初めのうちは自覚症状がないため、自分では気づくことができないだけに、 若い時からきっちりと対策しましょう。
サーバリックス
薬品名・組換え沈降2価ヒトパピローマウィルス様粒子ワクチン
国際誕生・2009年10月
国内発売・2009年12月
予防できるHPVの型・HPV 16型・18型
効能・効果・子宮頸がん
接種回数・3回接種
①初回・・10歳以上の女性
②初回から1ヶ月後
③初回から6カ月後
料金(すべて税込価格)・①17,000円
②16,000円
③16,000円
注射部位の痛み・99.0%
注射部位の腫脹・78.8%
ガーダシル
薬品名・組換え沈降4価ヒトパピローマウィルス様粒子ワクチン
国際誕生・2006年6月
国内発売・2011年8月
予防できるHPVの型・HPV 16型・18型
HPV 6型・11型
効能・効果・宮頸がん、尖圭コンジローマ
接種回数・3回接種
①初回・・9歳以上の女性
②初回から2ヶ月後
③初回から6カ月後
料金(すべて税込価格)・①17,000円
②16,000円
③16,000円
注射部位の痛み・82.7%
注射部位の腫脹・28.3%
子宮頸癌予防ワクチンで20~30年予防!
対象・10歳以上の女性
予防率・3回接種で90%以上の確立で20~30年の予防が可能。
接種費用(すべて税込価格)・診察代/1回のみ 1,000円 注射費用/1回分 16,000円
※当院でお気軽にご相談ください。