小児形成

小児の形成外科

手術

先天性(生まれながら)の身体外表の異常、唇裂、口蓋裂、眼瞼下垂、手指の変形、小耳症、耳の変形などの治療を行っています。これらの先天性疾患がある場合には、育成医療の対象になります。治療に際し、国から補助があります。

小児育成医療

小児育成医療は国が治療の費用を支払ってくれるものです。ほぼ全額の医療費をまかなってもらえます。ただ、所得制限があります。詳しくは、市役所、区役所の係の方にお聞きください。

主に当院で行っている育成医療の対象疾患には次のものがあります。

【小児眼瞼下垂】【瞼裂狭小症】

上瞼があがらず、瞼の皮膚が瞳孔をおおってしまい、目を見開けない状態です。見た目にもねむたいような目になります。下垂がひどい場合には、ほとんど目を見開けません。特に生まれたばかりの時は、ほとんど目を閉じた状態です。成長するにしたがい、瞼が少し開いてきます。これは、眼瞼挙筋の機能がなく、瞼をあげることができなくても、次第に学習して、おでこの筋肉を代償的に使って眉を上げ、目を見やすくするのです。又、顎を前に出す特有の顔貌となることがあります。しかし、このような状態には限度があります。下垂が存在することに変わりありません。放っておいてよいものではありません。又、当院では目と目の間の内眼角(目頭)が広く眼瞼下垂が併発している瞼裂狭小症も治療しています。

【口唇・口蓋裂】

口唇裂は新生児の400~500人に1人の割合に発生するものです。比較的頻度の高い形態異常の1つです。人種、国を問わず、ほぼ同じような割合で発生します。口唇の裂けた(割れた)状態はいろいろありますが、現在では手術が進み、かなり良く修復されます。口唇は顔の中でも目立つ部分です。通常生後3ヶ月目に手術を行います。施設によってはもっと早く手術をすることがあります。

口蓋裂も同じような割合ですが、会話を開始しだす2歳頃までに手術をしなくてはなりません。形よりも機能が大切です。

【耳の変形】

生まれつき耳の小さい、ほとんどないお子様がいます。この場合には肋軟骨を使用し、軟骨のフレームをつくり、耳の位置に移植します。その後、耳垂の位置を、新しく作った耳に合わせたり、耳を起き上がらせたり、数回の手術が必要です。この手術は耳がある程度成長する5~7歳頃手術を行うのが一般的です。又、耳の上の一部が頭皮に入り込んでしまう、埋没耳は、形態はともかく、メガネをかけるのに苦労することがあります。早めに手術が必要です。埋没耳や耳介の一部の異常に対しては、生後、間もない時でしたら、装具をつけるだけで治る可能性があります。耳の異常がわかったら早めに診察を受けてください。

【手指の異常】

一番多いのは手指が多い多指症です。これは余った指を単に切除するものから、腱の移行を行わなければならない難しい症例もあります。異常を発見したら早めに受診をおすすめします。